もう高架線の下には子猫もいないのに

古い金網、光が消えるの

雨上がり、夜の水たまりはきたないのに

裸足のあなたが手を振るの

許して

偽物のわたしはうまく泣けないの

傷痕をなぞるまで

もう停止線の先に神様はいないのに

古い金網、声がふるえるの

雨上がり、海もこの身体もいらないのに

裸足のあなたが手をひくの

「すべて手遅れでもあなたに愛されたら救われるの?」

紫陽花色はもう褪せて

許して

偽物のわたしはうまく泣けないの

朝が来るまで見ないで

許して

偽物のわたしはうまく泣けないの

傷痕をなぞるまで

music / lyric / artwork 樟川つみき

vocal Saki

2023.11.11